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2007年4月25日  「サンシャイン2057」 [映画]

レイトショーで観てきました。たぶん、今週で公開終了ですねー。
真田広之が出演してる映画です。
TVで流れていた予告編は、真田広之が日本語でナレーションしていて、どこの映画だよ?と思ったものです。

お話は・・・
太陽が死にかけ、地球は凍り付こうとしていました。
パイロットや専門家など8名が乗った宇宙船イカロスは、太陽に向かっています。核爆弾を投下して再び太陽を活性化させるというミッションなのです。
そのミッションの最終段階、地球への通信が取れなくなる地点から、物語が始まります。

というわけで、SFだと思っていたのですが、いわゆるハリウッドっぽいSFではありませんでした。
ジャンルでいうと、SF+サスペンス+ホラー という感じでしょうか。
だいたい、映画の中で究極の二者択一があった場合、間違った方を選んでしまうことってまずないですよね。それなのに、この映画では・・・。

太陽に核爆弾を投下して活性化なんて無理じゃない?と観てる側は思う(たいてい、どのSF映画でもそんなに風に思う)わけですが、この映画の中の乗組員たちもこの計画に確信を持っていません。
シュミレーション通り核爆弾を投下出来るかどうか分からないし、成功しても太陽が活性化するかどうか分からない。けれど、人類が打てる手は、もうそれほど残されていない。だから任務を遂行する。そういう状況なのです。
乗組員たちには帰路が用意されていますが、みな、帰るということは希望的観測であると思っています。
これは2度目の計画なのですが、前回の乗組員たちは8年前に太陽到達直前で消息を絶ち、誰一人帰らないまま失敗に終わっているのです。

そういう状況で、絶対的なパワーを持つ太陽と常に向き合い、向かって進むこと。
それはものすごい圧力です。観客席にいても感じます。
その圧力に人は揺らぎます。彼らは、精神面も考慮され、乗組員に選ばれたのでしょう。揺らがない者、揺らぐ者。揺らいでも変わらない者、変わっていく者。
その揺らぎに、哲学的なものが生まれ、時間をかければ宗教的なものになっていくのは、当然のなりゆきだろうと思えるわけです。
より太陽と向き合う時間が長かった者ほど、その揺らぎは大きいのです。

彼らの目的は、任務の遂行であって、地球を救うことではありません。
ですからこの映画も、地球を救えました、ハッピーエンド。というラストではありません。
でも、太陽へ向かうことの結末を(ちょっと哲学的に)、太陽の圧力に負けず向き合って正視出来ること、と考えることも出来るので、あのラストもまたハッピーエンドなのかなーと思ったのでした。

もう一度観たい映画です。
でも、圧力に相当疲れたので、しばらくは・・・(苦笑) あ、TVだと、圧力は激減するでしょうね。


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コメント 2

さたん

お、なんだか面白そうですね。
しかし、ハッピーエンドじゃないと見終わった後に辛そう・・・
by さたん (2007-04-28 00:21) 

あおい

バットエンドではないので、見終わった後に辛いってことはなさそうです。
設定が「アルマゲドン」とよく似てますが、ハリウッド式でないとこうなるのかーという感じ(笑
なかなか面白かったですよ^^
by あおい (2007-04-28 01:33) 

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